住まいづくりの考え方
1.暮らし方: 自然と調和した暮らし
現在の都市住宅はともすればエネルギーを消費し、便利さを追求することに主眼が置かれがちで、自然が住まいの中から排除されつつある状況のようです。人々の生活も自然から切り離され、人工的に整備された環境のなかでの生活が当然のごとくなってきました。そしていつの間にか自然環境が失われています。人間も他の生き物と同じく自然の一部であり、自然があってこそ生活が可能であることを考えると、現在の暮らしを見直し、自然と調和した暮らしを考えてゆくことが、これからの暮らし方で大切ではないでしょうか。
2. 住まい:自然を豊かにする建築
人間も自然の一部であるのと同様に建築も自然の一部であると考えられます。建築が人間の欲求だけを満たし、環境に負荷を与えるのではなく、建築をつくることによって自然環境も同時に豊かになってゆくような場づくりを考えます。自然エネルギー、循環、水、植物など自然をよく観察し、自然から学べるデザインの原則を利用して”自然を豊かにする建築”をデザインすることを目指しています。
3. つくり方:セルフビルド
構造材、窓、内装、設備など建物を構成する要素は多岐に渡ります。それら全てをプロの職人まかせにするのではなく、プロの職人さんでないと出来ないこと、自分たちの手でも出来ることに分け、建設コストの削減を提案しています。一般的には構造上主要な部分はプロにまかせ、内装工事などをセルフビルドですることが多いです。将来的に内装のリフォームをする場合、セルフビルドの手法や仲間を知っておくと、住まいに愛着を持つことができ、建物を長持ちさせることができます。住まいを自分たちの手に取り戻そう!
パーマカルチャー建築
1.パーマカルチャー建築とは
人間、自然、建築の調和した関係をデザインすること。
2.農的暮らしを現代の暮らしの中に取り入れてみる
3.パーマカルチャーデザインの原則
①つながりのある配置
②エネルギー循環
③多機能性(機能)
④小規模集約システム(空間)
⑤自然遷移の加速(時間)
⑥多くの要素による重要機能の維持(バックアップ)
⑦多様性
⑧接縁効果(エッジ効果)
⑨効率的なエネルギープランニング
⑩生物資源の利用
↓パーマカルチャーの考え方や実践はこちらの本が多いに参考になります。
持続可能な暮らし方のデザインがこの一冊にまとめられています。